派遣会社の担当者は変更できる?合わない担当者を変えてもらう方法と注意点
「派遣会社の担当者が全然動いてくれない」
「電話をしても出ない」
「相談したのに何も変わらない」
「担当者と合わないので変更してほしい」
派遣社員として働いていると、派遣会社の担当者との関係に悩むことがあります。
私は派遣業界で20年以上働き、派遣スタッフのフォロー、採用、現場管理、総務人事、管理職などを経験してきました。
営業所長として、担当者に対するクレームを受け、私自身が対応を引き継いだ経験もあります。
実際に多かった不満は、
連絡が遅い。
相談しても動かない。
話を聞いてくれない。
約束を忘れる。
派遣先の話ばかり聞く。
態度が悪い。
電話に出ない。
といったものでした。
では、担当者と合わない場合、変更をお願いすることはできるのでしょうか。
結論から言えば、
担当者本人とのやり取りで改善が難しい場合は、担当者の上司や営業所長、本社相談窓口などへ相談する方法があります。
ただし、
「なんとなく嫌い」
「話し方が合わない」
というだけで、すぐ担当者変更を求めるのはおすすめしません。
担当者にも派遣先へ事実確認を行う時間が必要な場合があるからです。
この記事では派遣業界で20年以上働き、営業所長としてクレーム対応も経験した立場から、
派遣会社の担当者を変更したいときにどうすればいいのか、変更を検討した方がいいケースと、まず待った方がいいケース
について解説します。
- 派遣会社の担当者と合わないことはある
- 担当者への不満で多かった7つのこと
- 担当者を変更する前に確認してほしいこと
- 「相性が合わない」だけなら一度考える
- 担当者変更を検討した方がいいケース
- ハラスメント・安全問題は「相性」で済ませない
- 担当者を変更してほしいときは誰に言う?
- 担当者変更を相談するときは「嫌い」ではなく事実を伝える
- 担当者変更をお願いするときの伝え方
- 担当者変更が必ず認められるとは限らない
- 私が営業所長としてクレーム対応したとき
- 担当者にも確認する時間は必要
- 担当者変更を考えたときの5ステップ
- 担当者を変えても解決しない場合もある
- それでも派遣会社そのものに不信感があるなら
- まとめ|担当者変更は「感情」ではなく「事実」で判断する
派遣会社の担当者と合わないことはある
派遣社員にとって、派遣会社の担当者は重要な存在です。
派遣先で困ったことがあった。
仕事内容が聞いていた内容と違う。
人間関係で悩んでいる。
仕事を教えてもらえない。
契約について確認したい。
こうしたときに相談する相手が派遣会社の担当者です。
だからこそ、
担当者との信頼関係
は非常に重要だと私は考えています。
しかし、人と人との関係です。
どうしても相性が合わないことはあります。
問題は、
「単純に相性が合わない」のか、「担当者として必要な対応が行われていない」のか
です。
ここを分けて考えてください。
派遣先が合わないと感じたら?すぐ辞める前に確認したい7つのこと
担当者への不満で多かった7つのこと
私が実際に経験した中では、担当者に対する不満にはいくつか共通点がありました。
①連絡が遅い
「担当者へ相談したのに返事がありません」
という相談です。
派遣社員からすると、早く回答が欲しいと思います。
特に、
仕事内容。
契約。
給与。
人間関係。
勤務条件。
などに関する問題なら、不安になるでしょう。
ただし、連絡が遅いからといって、必ずしも担当者が何もしていないとは限りません。
派遣先へ確認している途中という場合もあります。
②相談しても動いてくれない
これも不満として出やすい内容です。
例えば、
「人間関係について相談した」
「仕事を教えてもらえないと伝えた」
「仕事内容について確認してほしいとお願いした」
それなのに状況が変わらない。
こうなると、
「担当者は何もしてくれない」
と感じるでしょう。
この場合は、
「現在どこまで確認できていますか?」
と聞いてみることをおすすめします。
本当に何もしていないのか。
派遣先へ確認中なのか。
派遣先からの回答待ちなのか。
状況を確認してから判断してください。
③話を聞いてくれない
相談している途中で話を遮る。
最初から結論を決めている。
「それくらい我慢してください」
で終わらせる。
本人が何に困っているのか確認しない。
こうした対応が続けば、担当者との信頼関係を作るのは難しくなります。
派遣社員の相談内容をすべてそのまま受け入れるという意味ではありません。
担当者には事実確認も必要です。
しかし、
まず本人の話を聞くこと
は重要だと私は考えています。
④約束を忘れる
「確認して連絡します」
と言ったのに連絡しない。
「○日までに回答します」
と言ったのに回答がない。
こうしたことが繰り返されると、担当者への信頼は低下します。
担当者も複数の派遣社員を担当している場合があります。
一度の連絡漏れだけで、
「この担当者はダメだ」
と判断する必要はありません。
しかし、
同じことが何度も繰り返される
のであれば話は別です。
⑤派遣先の味方ばかりしているように感じる
派遣社員から、
「担当者は派遣先の言うことばかり聞く」
と言われることもありました。
ただし、ここは少し冷静に考える必要があります。
担当者は、
派遣社員本人。
派遣先担当者。
職場上司。
必要に応じて周囲。
などから状況を確認することがあります。
本人の話だけを聞いて、
「派遣先が悪い」
と即断することも適切ではありません。
反対に、
派遣先の話だけを聞いて、
「あなたが悪い」
と決めることも適切ではないでしょう。
重要なのは、
双方の話を確認して事実を整理すること
です。
⑥態度が悪い・威圧的
担当者の話し方や態度に問題がある場合もあります。
上から目線で話す。
怒鳴る。
相談しにくい態度を取る。
必要以上に威圧する。
このような状態では、派遣社員が相談できなくなります。
派遣先で問題が起きても、
「担当者に言いたくない」
となってしまえば、問題がさらに大きくなる可能性があります。
⑦電話に出ない
担当者が電話に出ないこと自体は珍しいことではありません。
面談中。
運転中。
派遣先との打ち合わせ中。
別の派遣社員への対応中。
こうした可能性があります。
問題なのは、
折り返しがない状態が繰り返されること
です。
一度電話に出なかっただけで担当者変更を考える必要はありません。
電話。
メール。
会社指定の連絡手段。
などを使い、それでも何度も連絡が取れない場合は、別の窓口への相談を検討してください。
派遣会社の担当者が動いてくれない!相談しても対応されないときの対処法
担当者を変更する前に確認してほしいこと
担当者への不満が出たとき、私はすぐ変更すればいいとは考えていません。
まず、
本当に担当者側の問題なのか
を整理してください。
例えば、
昨日相談したばかり。
派遣先へ確認している途中。
回答期限をまだ過ぎていない。
担当者から「○日まで待ってください」と説明されている。
こうした状況なら、少し待つ必要があります。
担当者はその場ですべてを判断できるわけではありません。
派遣先へ確認しなければ回答できないこともあります。
「相性が合わない」だけなら一度考える
担当者も人です。
話し方。
性格。
連絡方法。
考え方。
すべてが自分と合うとは限りません。
「なんとなく苦手」
「話しにくい」
というだけなら、すぐ担当者変更を求める前に、
仕事上必要なコミュニケーションが取れているか
を考えてみてください。
好きになる必要はありません。
担当者として必要な対応が行われているのであれば、単純な相性と業務上の問題は分けて考えた方がいいでしょう。
担当者変更を検討した方がいいケース
一方で、
「これは担当者変更や上司への相談を考えた方がいい」
と思うケースもあります。
私の経験から特に注意してほしいのが、
相談を何度も放置する。
相談内容を不適切に漏らす。
威圧的な対応を繰り返す。
ハラスメントについて相談しても軽視する。
約束を何度も破る。
安全に関する相談への対応が著しく不十分。
といったケースです。
こうした場合は、
「担当者本人に言いにくいから」
と我慢し続ける必要はありません。
ハラスメント・安全問題は「相性」で済ませない
特に重要なのが、
ハラスメントと安全に関する相談
です。
例えば派遣先で、
ハラスメントが疑われる言動を受けている。
危険な作業について相談している。
安全ルールについて重大な不安がある。
こうした相談をしているのに担当者が繰り返し取り合わない場合、
「担当者と相性が悪い」
だけの問題として扱うべきではありません。
担当者の上司や営業所長、会社の相談窓口など、別のルートへ相談してください。
担当者を変更してほしいときは誰に言う?
私が実際に経験した中では、
担当者の上司
営業所長
本社の相談窓口
などへ相談する方法がありました。
私は営業所長としてクレーム対応を行い、その後の対応を引き継いだ経験があります。
担当者本人へ、
「あなたを変えてください」
とは言いにくい人もいるでしょう。
その場合は無理に本人へ言う必要はありません。
派遣会社の代表電話などから、
「担当者について相談したいので、上司の方とお話しできますか?」
と確認する方法もあります。
担当者変更を相談するときは「嫌い」ではなく事実を伝える
ここは非常に重要です。
例えば、
「担当者が嫌いなので変えてください」
だけでは、派遣会社側も状況を判断しにくくなります。
それより、
「○月○日に相談しましたが、その後回答がありません」
「3回連絡しましたが、折り返しがありません」
「○日までに連絡すると言われましたが連絡がありませんでした」
「ハラスメントについて相談しましたが、具体的な確認が行われていません」
というように、
何が起きたのかを具体的に伝える
方が状況を理解してもらいやすくなります。
感情ではなく事実です。
担当者変更をお願いするときの伝え方
例えば、次のような伝え方があります。
「現在の担当者の方に○○について相談していますが、何度か連絡しても回答をいただけない状態が続いています。今後も安心して就業を続けたいので、一度上司の方に相談させていただけないでしょうか」
担当者変更を希望する場合は、
「可能であれば、今後の相談窓口について別の担当者の方に変更していただくことはできますでしょうか」
と伝えればいいと思います。
相手を攻撃する必要はありません。
困っている事実と、どうしてほしいのか
を伝えてください。
担当者変更が必ず認められるとは限らない
ここも知っておいてください。
派遣会社によって担当体制は違います。
派遣先ごとに担当者が決まっている。
営業所の人数が少ない。
特定の担当者しか対応できない。
といった事情もあります。
そのため、
希望すれば必ず担当者を変更できるとは限りません。
しかし、変更が難しくても、
上司がフォローする。
営業所長が対応する。
別の相談窓口を案内する。
など、別の対応が可能な場合があります。
「変更できないなら終わり」
ではなく、
今後誰へ相談すればいいのか
まで確認してください。
良い派遣会社・悪い派遣会社の見分け方7選|派遣会社選びで失敗しないポイント
私が営業所長としてクレーム対応したとき
私は営業所長として、担当者へのクレーム対応を行った経験があります。
その際に大切にしていたのは、
まず本人から具体的な状況を聞くこと
です。
担当者が悪い。
派遣社員が悪い。
と最初から決めるのではありません。
何を相談したのか。
いつ相談したのか。
担当者は何と回答したのか。
その後どうなったのか。
担当者側にはどのような認識があるのか。
状況を整理します。
そのうえで、必要があれば私が対応を引き継ぐこともありました。
担当者に問題があるなら、会社側も把握しなければ改善できません。
だから、
「こんなことを言ったら担当者に悪いかな」
と必要以上に我慢する必要はないと思います。
担当者にも確認する時間は必要
一方で、派遣社員側にも理解してほしいことがあります。
相談したその日に、
すべて解決できるとは限りません。
例えば、
仕事内容について確認する。
職場の人間関係を調べる。
派遣先上司へ確認する。
配置変更について相談する。
契約内容を確認する。
こうした対応には時間がかかる場合があります。
だから担当者へ相談するときは、
「いつ頃までに回答をもらえますか?」
と聞いてみてください。
期限が分かれば、
「放置されている」
のか、
「確認中」
なのか判断しやすくなります。
担当者変更を考えたときの5ステップ
担当者に不満がある場合、私は次の順番で考えることをおすすめします。
STEP1|何に困っているのか整理する
連絡が遅いのか、対応しないのか、態度なのか。
STEP2|具体的な出来事を整理する
いつ、何を相談して、どのような対応だったのか。
STEP3|担当者へ進捗を確認する
「現在どうなっていますか?」と確認します。
STEP4|改善しないなら上司などへ相談する
担当者の上司、営業所長、本社相談窓口などです。
STEP5|必要なら担当変更や別の相談窓口を希望する
変更そのものが難しい場合は、上司のフォローなど別の方法がないか確認します。
担当者を変えても解決しない場合もある
もう一つ注意してください。
問題の原因が、
担当者ではなく派遣先そのもの
というケースもあります。
仕事内容が違う。
人間関係に問題がある。
教育体制がない。
職場環境が合わない。
このような場合、担当者を変えただけでは根本的な問題は解決しません。
その場合は、
配置変更。
部署変更。
派遣先との調整。
別の派遣先への変更。
契約終了後の転職。
など、別の方法を考える必要があります。
それでも派遣会社そのものに不信感があるなら
担当者だけではなく、
上司へ相談しても動かない。
営業所へ相談しても改善しない。
本社窓口へ相談しても対応が変わらない。
という状態なら、
派遣会社そのものが自分に合っているのか
を考える必要があります。
派遣会社は一社だけではありません。
ただし、現在の契約を感情的に放棄するのではなく、契約内容や今後の仕事を確認したうえで判断してください。
まとめ|担当者変更は「感情」ではなく「事実」で判断する
派遣会社の担当者と合わないことはあります。
私が実際に受けた不満でも、
連絡が遅い。
相談しても動かない。
話を聞かない。
約束を忘れる。
派遣先の味方ばかりするように感じる。
態度が悪い。
電話に出ない。
といったものがありました。
しかし、
担当者と性格が合わないことと、担当者として必要な対応をしていないことは別です。
まず、
何に困っているのか。
いつ相談したのか。
どのような対応だったのか。
現在確認中なのか。
を整理してください。
担当者にも派遣先へ確認する時間が必要な場合があります。
一方、
何度相談しても放置される。
約束を繰り返し破る。
威圧的な対応が続く。
相談内容の取り扱いに問題がある。
ハラスメントの相談を軽視する。
安全上の重要な相談に適切な対応がない。
こうした場合まで我慢し続ける必要はありません。
担当者の上司、営業所長、本社相談窓口などへ相談してください。
私は営業所長として、実際に担当者へのクレームを受け、対応を引き継いだ経験があります。
だからこそ伝えたいのは、
感情だけで担当者を判断しない。
しかし、我慢しすぎない。
ということです。
そして相談するときは、
「あの担当者が嫌いです」
ではなく、
「いつ、何を相談して、どのような対応だったのか」
を具体的に伝えてください。
事実を整理することで、派遣会社側も対応しやすくなります。
担当者は、派遣社員が安心して働くための重要な相談相手です。
その関係が機能していないのであれば、一人で抱え込まず、別の相談先へつなげてください。

