「派遣会社の担当者が動いてくれない!業界22年で分かった対処法と相談先」

派遣業界

派遣会社の担当者に相談しても動いてくれないときの対処法|業界22年の経験から解説

「派遣会社の担当者に相談したのに何もしてくれない」

「何度話しても『確認します』と言われるだけ」

「もう担当者には相談しても無駄なのでは?」

派遣社員として働いていると、派遣先で困ったことがあったときに頼りになるのが派遣会社の担当者です。

ところが、その担当者に相談しても、

なかなか動いてくれない。

そんな状況になることがあります。

私は派遣業界で22年間働き、派遣管理、現場管理、総務・人事、管理職などを経験してきました。

最大で約250名の派遣社員を担当・管理した経験があります。

そして私自身も担当者として、

「相談したのに何もしてくれない」

と思われてしまった経験があります。

一方で管理する側として、

「これは担当者の対応に問題がある」

と感じたケースも見てきました。

だからこの記事では、

「担当者が悪い」

だけで終わらせません。

担当者が動いてくれないように見える理由。

本当に対応していない担当者との違い。

相談するときに伝えてほしいこと。

それでも動かない場合の相談先。

そして最終的に派遣会社を変えるべきなのか。

派遣業界で22年間働いた経験から、順番に解説します。


「相談したのに動いてくれない」と感じる前に知ってほしいこと

最初に知ってほしいことがあります。

「すぐに結果が出ない=担当者が何もしていない」とは限りません。

私は担当者として働いていたとき、

本人から話を聞く。

派遣先の担当者へ連絡する。

派遣先で事実確認してもらう。

周囲の社員へ聞き取りをしてもらう。

同じ派遣会社の社員にも状況を確認する。

上司へ報告する。

対応方法を検討する。

といったことを行っていました。

人間関係のトラブルなどでは、相談者本人の話だけを聞いて相手を注意するわけにはいきません。

そのため、

相談を受けてから結論が出るまで時間がかかる場合があります。

ただし、だからといって何週間も連絡せず放置していいという話でもありません。

ここを分けて考えることが重要です。


私自身も「対応が遅い」と思われたことがある

私自身にも経験があります。

担当業務が立て込んでいて、緊急性を考えながら順番に対応していました。

しかし、相談した本人からすれば、

「自分にとっては今すぐ解決してほしい問題」

です。

担当者側では、

「対応している」

と思っている。

相談者側では、

「何もしてくれない」

と思っている。

この温度差が生まれることがあります。

また、派遣先へ相談した後、

「現在確認しています」

と言われたまま回答が来ないこともありました。

担当者としては派遣先からの回答待ち。

しかし派遣社員には、その状況が見えません。

結果として、

「担当者が何もしていない」

と感じさせてしまいます。

私はこうした経験から、

途中経過を伝えることも担当者の仕事

だと思うようになりました。


派遣会社の担当者が動いてくれない7つの理由

私が22年間派遣業界で見てきた中では、担当者の対応が遅くなる理由にはいくつかのパターンがありました。

① 担当している派遣社員が多すぎる

これは派遣会社を選ぶときにも確認してほしいポイントです。

担当者一人で多くの派遣社員を管理している場合があります。

新規入社対応。

退職対応。

勤怠確認。

契約更新。

派遣先との打ち合わせ。

トラブル対応。

面談。

採用。

さまざまな業務を抱えている担当者もいます。

そうすると、相談が重なったときに対応が遅れることがあります。

ただし、

「忙しいから放置していい」という意味ではありません。

会社側が担当人数や管理体制を考える必要があります。


② 派遣先が事実確認をしている

人間関係や仕事内容の相談では、担当者がその場ですぐ判断できないことがあります。

例えば、

「教育担当者が仕事を教えてくれません」

と相談されたとします。

担当者が本人の話だけを聞いて、

「教育担当者を変更してください」

と派遣先へ要求するのは適切とは限りません。

派遣先へ確認する。

教育担当者へ確認する。

周囲へ確認する。

場合によっては他の派遣社員にも状況を聞く。

こうした事実確認が必要です。

そのため、時間がかかることがあります。


③ 上司の判断を待っている

担当者だけでは決められない問題もあります。

部署異動。

派遣先変更。

契約に関する問題。

重大なトラブル。

ハラスメントが疑われる問題。

こうしたケースでは担当者から上司へ報告し、会社として対応を決めることがあります。

担当者が勝手に判断できないためです。

この場合も重要なのは、

「現在、上司へ相談しています」

と本人へ伝えることです。


④ 担当者の経験が不足している

派遣会社の担当者も全員がベテランではありません。

私自身も新人担当者だった時期があります。

初めて経験するトラブルでは、

「どう対応したらいいのか分からない」

ということがあります。

経験が浅いこと自体が悪いわけではありません。

問題なのは、

分からないのに上司へ相談せず、そのまま止めてしまうことです。

良い担当者なら、

「自分では判断できない」

と思ったときに上司や経験者へ相談します。


⑤ 派遣先との関係を気にしすぎている

これは派遣会社側の事情です。

派遣会社にとって派遣先は取引先でもあります。

そのため担当者によっては、

「派遣先へ言いにくい」

「関係を悪くしたくない」

と考えてしまう場合があります。

もちろん派遣先との関係は大切です。

しかし、

派遣社員から相談を受けているのに、取引先との関係だけを優先して何もしないのであれば問題です。

派遣会社には派遣社員を雇用する会社としての役割があります。


⑥ 本当に放置している

残念ながら、私が業界で働いてきた中でも、

単純に対応していない

という担当者はいました。

「確認しておきます」

「やっときます」

と言う。

でもやっていない。

そして次に会ったときには、

相談されたこと自体を覚えていない。

これは担当者として良くありません。

私は担当者として、

「やっとく」という言葉は危険

だと思っています。

相談した側は、

「対応してくれる」

と思うからです。

できないなら、

「いつまでに確認します」

「○○へ確認してから連絡します」

と具体的に伝えるべきです。


⑦ 担当者自身の好き嫌いが入っている

これも私が見てきた中ではありました。

人間なので、

「話しやすい人」

「少し苦手な人」

がいること自体はあるでしょう。

しかし担当者として仕事をする以上、

好き嫌いで対応を変えるべきではありません。

特定の派遣社員には頻繁に声をかける。

別の派遣社員とはほとんど話さない。

相談しても対応が違う。

このような状況が続けば、担当者との信頼関係はなくなります。


ただし「担当者が動いてくれない」と思う前に確認してほしいこと

ここからは派遣社員側にも少し厳しいことを書きます。

私は相談を受けた経験から、

相談者本人の話が事実と違っていたケース

も経験しています。

例えば人間関係について、

「自分だけ一方的に嫌なことをされている」

と相談される。

そこで派遣先や周囲へ確認する。

すると、相談内容の一部が事実ではないことが分かったことがあります。

また、

「仕事内容について困っています」

という相談を受け、職場や同僚へ聞き取りをした結果、

相談者本人の対応が原因となって問題が起きていた

こともありました。

その事実を本人へ説明すると、

「担当者は何もしてくれない」

と言われる。

しかし、この場合は担当者が動かなかったわけではありません。

調査した結果、相談者の希望通りの結論にならなかった

ということです。

ここは分けて考える必要があります。


「相談した」と「自分の要求が通る」は違う

これは非常に重要です。

担当者へ相談したからといって、

必ず相手が注意される。

必ず教育担当者が変わる。

必ず部署を変えてもらえる。

必ず自分の主張が認められる。

とは限りません。

担当者は、

相談者の味方になることと、相談者の言うことをすべて正しいと判断することを分ける必要があります。

事実確認した結果、

相手にも問題がある。

本人にも問題がある。

双方に改善が必要。

という結論になることもあります。

その場合に、

「自分の希望通りにならなかった=担当者が動かなかった」

と考えてしまうと、問題の本質が見えなくなります。


担当者へ相談するときにやってほしい6つのこと

私が担当者として相談を受けていて、特に困ったのは、

「感情だけで話す」

「事実関係が分からない」

「何をしてほしいのか分からない」

「話すたびに内容が変わる」

「限界になるまで相談せず、突然辞める」

「事実と違う内容を話す」

というケースです。

相談するときは完璧に整理する必要はありません。

しかし最低限、

①いつ起きたのか
②誰との問題なのか
③何が起きたのか
④仕事にどんな影響があるのか
⑤これまで自分でどう対応したのか
⑥担当者に何をしてほしいのか

を整理してみてください。

そして可能であれば記録を残してください。

例えば、

「9月10日、教育担当者へ○○について質問したところ、○○と言われた」

という形です。

「いつも嫌なことを言われる」

より状況を確認しやすくなります。


担当者が動かないときの対処法① もう一度期限を決めて確認する

一度相談して返事がない。

その場合、すぐに、

「この担当者はダメだ」

と判断する必要はありません。

もう一度確認してみてください。

例えば、

「先日相談した件は、現在どのような状況でしょうか?」

「派遣先への確認は進んでいますか?」

「いつ頃までに回答をいただけそうでしょうか?」

です。

ポイントは、

期限を確認すること。

「確認します」

だけでは、いつまで待てばいいか分かりません。

「○日までに一度状況を教えてください」

と伝えるだけでも違います。


対処法② 相談した内容を記録する

私はこれは非常に重要だと思っています。

相談した日。

相談した相手。

相談内容。

担当者から言われたこと。

その後どうなったか。

可能な範囲で残しておいてください。

メールやチャットで相談できる内容なら、文章として残す方法もあります。

記録を残す目的は、

担当者を攻撃するためではありません。

問題が長期化したとき、

「いつから何が起きていたのか」

を整理するためです。


対処法③ 担当者の上司へ相談する

担当者へ何度相談しても対応されない。

連絡しても返事がない。

約束したことを何度も忘れる。

このような状態なら、

担当者の上司へ相談していい

と私は考えています。

私の経験では、担当者だけで解決できなかった問題でも、

上司が入ることで解決するケースが多くありました。

上司なら担当者より広い範囲で判断できる場合があります。

派遣先との交渉。

担当変更。

配置変更。

部署異動。

派遣先変更。

こうした選択肢を検討できることもあります。


対処法④ 派遣元責任者へ相談する

担当者の上司でも改善しない場合、

派遣元責任者

という相談先があります。

派遣元責任者は名前だけの役職ではありません。

労働者派遣法上、派遣元責任者には、派遣労働者への必要な助言・指導や、派遣労働者から申し出を受けた苦情の処理などの職務があります。

「担当営業しか相談相手がいない」

と思わないでください。

雇用契約書や就業条件明示書などに記載されている相談先も確認してみましょう。


対処法⑤ 本社の相談窓口へ相談する

会社によっては、

本社相談窓口。

コンプライアンス窓口。

ハラスメント相談窓口。

人事・総務。

などが設置されている場合があります。

担当者とその上司へ相談しても改善しない場合は、

会社として用意されている相談ルートを使う

ことを考えてください。

特に、

暴言。

いじめ。

ハラスメント。

身体的接触。

安全に関する問題。

などは、一人の担当者だけで抱える問題ではありません。


対処法⑥ 必要に応じて派遣先の相談窓口も確認する

派遣先にも苦情処理に関する役割があります。

派遣就業に関する苦情を派遣先が受けた場合、派遣元へ通知し、派遣元と連携して適切かつ迅速な処理を図ることが労働者派遣法で定められています。

ただし、

何でも派遣元を飛ばして派遣先へ直接訴えればいい

という意味ではありません。

まず派遣会社へ相談し、それでも解決しない場合に、

「派遣先では誰が相談窓口になっていますか?」

と確認するのがいいでしょう。


それでも解決しないなら公的な相談窓口もある

派遣会社内部で解決できない問題や、派遣制度そのものについて疑問がある場合は、

都道府県労働局

という相談先もあります。

全国の労働局では、労働者派遣事業に関する相談を受け付けています。

例えば、

「派遣会社の対応は制度上問題ないのか?」

「誰に相談すればいいのか分からない」

といった場合には、公的な相談先があることも覚えておいてください。


職場を変えることで改善するケースも多かった

担当者へ相談した結果、

すべて同じ職場で解決しなければならないわけではありません。

私が実際に対応してきた中では、

職場移動

部署異動

によって、人間関係や仕事内容の問題が改善するケースが多くありました。

仕事そのものは好き。

会社も嫌ではない。

でも特定の教育担当者と合わない。

それなら教育担当者を変える。

特定の部署で人間関係に問題がある。

それなら部署異動を検討する。

こうした方法があります。

環境を少し変えるだけで働きやすくなることもあります。


いじめ・ハラスメントでは派遣先変更を検討したケースもある

一方、

いじめやハラスメントが問題になっているケースでは、

派遣先自体を変更することで改善を図った

こともありました。

もちろん、すべてのケースで派遣先変更が正解という意味ではありません。

事実確認や会社としての対応が必要です。

ただ、

「今の派遣先で働き続けること」

だけが選択肢ではありません。

派遣という働き方には、

別の派遣先を検討できる

という側面もあります。

状況によっては担当者と相談して、環境を変えることも考えてください。


私が考える「良い担当者」の特徴

22年間この業界で働いてきて、

「この人は良い担当者だな」

と思う人には共通点がありました。

それは、

普段から声をかけること。

そして、

話を聞いたら、すぐに行動すること。

何か問題が起きたときだけ、

「最近どうですか?」

と聞くのではありません。

普段からコミュニケーションを取っているからこそ、

「実はちょっと困っていて……」

と派遣社員も相談できます。

相談を受けたら、

その日のうちに解決できなくても構いません。

派遣先へ連絡する。

上司へ相談する。

本人へ途中経過を伝える。

何か一つ動く。

これが大切だと思っています。


逆に「この担当者は危ない」と感じた行動

私が担当者として良くないと思うのは、

「やっとく」と言うだけ。

話をあまり聞いていない。

前に相談されたことを覚えていない。

約束したことを実行しない。

失敗したときに人のせいにする。

そして相談を放置する。

こうした行動です。

もちろん担当者も人間です。

忙しい日もあります。

忘れることもあるでしょう。

一度のミスだけで、

「悪い担当者」

と決めつける必要はありません。

しかし、

同じことが何度も繰り返されるのであれば注意した方がいい

と私は思います。


担当者一人で派遣会社全体を判断しない

ここも重要です。

担当者が合わない。

だから、

「この派遣会社は全部ダメだ」

とすぐ判断する必要はありません。

担当者の上司が入ったことで問題が解決したケースを、私は何度も経験しています。

担当者を変更すればいい場合もあります。

だから順番としては、

担当者 → 担当者の上司 → 派遣元責任者 → 本社相談窓口

と相談先を広げていく方法があります。

それでも会社として対応してくれない。

相談しても何度も放置される。

改善する意思が感じられない。

その段階で、

「この派遣会社で働き続けるべきなのか?」

を考えても遅くありません。


最終的には「派遣会社を変える」という選択肢もある

私は派遣業界で22年間働いてきました。

だからこそ、

「どんなことがあっても今の派遣会社で働いてください」

とは言いません。

派遣会社は一社だけではありません。

担当者へ相談する。

返事がなければ再度確認する。

記録を残す。

上司へ相談する。

派遣元責任者へ相談する。

会社の相談窓口を利用する。

それでも何も変わらない。

そうであれば、

派遣会社そのものを変える

という選択肢も考えていいと思います。

派遣会社を選ぶときは時給や求人件数だけではなく、

「働き始めた後に誰が自分を支えてくれるのか」

まで見てほしいと思っています。


まとめ|担当者が動かなくても、一度で諦めないでほしい

「担当者に相談したけど何もしてくれない」

そう感じたときに、一番伝えたいことがあります。

一度で諦めないでください。

まず、

本当に何もしていないのか。

派遣先へ確認中なのか。

上司の判断を待っているのか。

確認してください。

そして、

相談した内容を記録してください。

それでも動かなければ、

担当者の上司。

派遣元責任者。

本社相談窓口。

必要に応じて派遣先の相談窓口。

さらに派遣制度に関する問題であれば公的な相談窓口。

相談できる場所は担当者一人だけではありません。

そしてもう一つ。

相談するときには、

自分の話も一度整理してください。

「何が起きたのか」

「いつ起きたのか」

「誰が関係しているのか」

「自分はどうしてほしいのか」

事実を伝えることで、担当者も動きやすくなります。

私自身も担当者として、

「対応が遅い」

と思われた経験があります。

だから担当者側の事情も分かります。

しかし、

忙しいことと、相談を放置することは別です。

派遣社員が一人で悩み続ける必要はありません。

担当者が動かなければ、その上司へ。

それでも動かなければ、次の相談先へ。

そして会社として何も変わらないのであれば、

派遣会社そのものを変えることも選択肢の一つです。

一人で抱え込まず、

「相談する相手を変える」

という考え方を持ってください。

あなたの相談相手は、担当者一人だけではありません。

タイトルとURLをコピーしました