派遣の契約更新をされない理由7選|更新なしと言われたときの対処法

派遣業界

派遣の契約更新をされない理由は?更新なしと言われたときの対処法

「次回の契約更新はありません」

派遣会社の担当者から突然こう言われたら、不安になると思います。

「何か悪いことをしたのだろうか?」

「来月から仕事がなくなる?」

「次の仕事は紹介してもらえる?」

「更新されない理由を聞いてもいい?」

さまざまなことを考えるでしょう。

私は派遣業界で20年以上働き、派遣スタッフのフォロー、採用、現場管理、総務人事、管理職などを経験してきました。

最大で約250名の派遣社員を担当・管理した経験があります。

実際に私自身が、

「次回の契約更新はありません」

と派遣社員へ伝える側になったこともあります。

私が経験した中で、更新につながらなかった理由として多かったのは、

1位:出勤率
2位:勤務態度
3位:仕事の習熟度
4位:生産減

などでした。

しかし、ここで最初に伝えたいことがあります。

契約更新されない=あなたに問題がある、とは限りません。

派遣人数の削減。

会社方針の変更。

正社員の配置。

事業縮小。

こうした本人ではどうすることもできない理由で、派遣就業が終了することもありました。

この記事では派遣業界で20年以上働いてきた経験から、

派遣の契約が更新されない主な理由と、更新なしと言われたときに何をすればいいのか

を解説します。


派遣の契約更新がない理由は大きく2つある

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まず、契約更新がない理由を整理してみましょう。

私は大きく、

「本人の勤務状況などが関係するケース」

と、

「会社側の事情によるケース」

に分けて考えています。

ここを混同しないことが重要です。

例えば出勤率や勤務態度について問題を指摘されていたのであれば、自分自身の働き方を振り返る必要があります。

一方、

生産減。

派遣人数削減。

事業縮小。

などは、本人が努力しても防げないことがあります。

「更新されなかった」

という結果は同じでも、理由はまったく違います。


私が経験した更新されない理由1位「出勤率」

私の経験では、特に多かったのが出勤率に関する問題でした。

ただし、

「病気になったら更新されない」

「体調を崩したら評価が下がる」

という単純な話ではありません。

病気やケガは誰にでも起こる可能性があります。

私が問題になりやすいと感じたのは、

無断欠勤。

当日欠勤を繰り返す。

遅刻を繰り返す。

早退を繰り返す。

決められた連絡をしない。

といった状態です。

特に製造現場では、一人欠勤すると当日の人員配置や生産計画に影響する場合があります。

派遣先から、

「今日も来ていません」

「また当日欠勤です」

と派遣会社へ連絡が入る。

担当者が本人へ連絡する。

本人と連絡が取れない。

こうした状態が繰り返されれば、派遣先から今後の就業について相談を受けることがありました。


体調管理も仕事を続けるために大切

私自身、派遣社員を管理してきて、

体調管理も仕事を続けるうえで大切な行動の一つ

だと考えています。

睡眠。

食事。

疲労。

生活リズム。

無理のない働き方。

自分で管理できる範囲については意識してほしいと思います。

特に交替勤務や夜勤がある仕事では、生活リズムを整えることも重要です。

ただし、どれだけ気をつけていても病気になることはあります。

持病や治療など、自分の努力だけではどうにもならない事情もあります。

そのため、

「休んだ=自己管理ができていない」

と一律に考えるべきではありません。

重要なのは、休む必要が生じたときに、会社のルールに沿って連絡・相談することです。


2位「勤務態度」

次に多かったのが勤務態度です。

私が実際に経験したのは、

ルールを守らない。

業務上必要な指示に従わない。

職場で人間関係のトラブルを繰り返す。

安全ルールを守らない。

勤務中の態度について何度も注意を受ける。

といったケースです。

ここでいう勤務態度は、

「明るい人か」

「おとなしい人か」

という性格の話ではありません。

仕事をするうえで必要なルールを守れるか

という話です。

特に私が重要だと考えているのが安全ルールです。


安全ルールを軽く考えない

製造現場では、さまざまな安全ルールがあります。

保護具を着用する。

決められた通路を歩く。

設備へ勝手に触らない。

異常があれば報告する。

決められた作業手順を守る。

こうしたルールには理由があります。

「面倒だから」

「これくらい大丈夫」

と自己判断するのは危険です。

仕事の能力以前に、

安全に働けること

が重要です。


3位「仕事の習熟度」

仕事の習熟度について派遣先から相談されることもありました。

例えば、

「3か月経っても一人で作業できない」

「同じミスが何度も続いている」

という内容です。

ただし、これについても本人だけの問題とは限りません。

以前の記事で紹介したように、

そもそも十分な教育を受けていない。

教育担当者が忙しい。

マニュアルがない。

人によって教え方が違う。

という職場もあります。

そのため私は、

「仕事を覚えられない」

と言われたからといって、すぐ本人だけに原因があるとは考えませんでした。

本人。

派遣先。

教育担当者。

必要に応じて周囲。

それぞれから状況を確認することが重要です。

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同じミスを繰り返すなら原因を考える

一方で、

十分説明を受けている。

何度も教育してもらっている。

それでも同じミスを繰り返している。

という場合は、本人側も改善する必要があります。

メモを取る。

分からないところを質問する。

ミスした原因を確認する。

作業前に手順を確認する。

自分の苦手な部分を把握する。

重要なのは、

「自分は仕事ができない」と落ち込むことではありません。

「なぜ同じミスが起きるのか?」

を考えることです。


4位「生産減」

ここからは、本人に問題がなくても更新されないケースです。

私が経験した代表例が、

生産量の減少

でした。

特に製造業では、生産状況によって必要な人数が変わります。

今月は100人必要。

数か月後には80人で足りる。

そうなれば、人員調整が行われることがあります。

この場合、

真面目に働いている。

出勤率も良い。

仕事もできる。

それでも派遣就業が終了することがあります。

だから、

「更新されなかった=自分の評価が低かった」

と決めつけないでください。


派遣人数の削減で更新されない

これも実際にありました。

例えば派遣先から、

「派遣社員の人数を減らします」

という話が派遣会社へ来ることがあります。

会社全体の人員計画。

生産計画。

コスト。

組織変更。

さまざまな事情があります。

本人からすると、

「昨日まで普通に働いていたのになぜ?」

と思うでしょう。

しかし会社全体の判断であることもあります。


正社員の配置によって派遣人数が減ることもある

派遣社員が担当していた仕事へ正社員を配置することで、必要な派遣人数が減るケースもありました。

これも、

「派遣社員が仕事をできなかったから」

とは限りません。

会社側の人員配置の問題です。

正社員の異動。

新人社員の配属。

組織再編。

こうしたことによって必要人数が変わります。


会社方針変更・事業縮小

会社の経営方針が変わることもあります。

外部人材を減らす。

内製化する。

事業そのものを縮小する。

工程を統合する。

こうした会社側の判断によって派遣人数が減る場合があります。

ここも本人にはコントロールできません。

だからこそ、

契約更新されない理由を担当者へ確認すること

が重要なのです。


「更新なし」は誰から伝えられる?

私が担当していた場合、

派遣会社の担当者

または、

派遣元責任者

から本人へ伝えていました。

派遣社員を雇用しているのは派遣会社です。

そのため雇用契約に関する重要な話については、まず自分の派遣会社へ確認することが重要です。

派遣先の人から、

「次は更新しないらしいよ」

と聞いたとしても、それだけで判断せず、

「私の次回契約について正式にどうなっていますか?」

と派遣会社へ確認してください。

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更新なしを伝える時期は1〜2か月前が多かった

私が実務で経験した中では、

契約満了の1〜2か月前

に本人へ話すケースが多くありました。

ただし、これは私が担当していた職場での実例です。

すべての派遣社員について、

「法律上必ず1〜2か月前」

という意味ではありません。

有期労働契約の雇止めについては、契約の更新回数や継続勤務期間などによってルールがあります。

そのため、自分の雇用契約書や更新状況を確認することが重要です。


「30日前」の雇止め予告ルールとは

有期労働契約については、雇止めに関するルールがあります。

例えば、

契約を3回以上更新している。

または、

雇入れから1年を超えて継続勤務している。

といった一定の有期労働契約について、あらかじめ契約を更新しないことが明示されていた場合などを除き、使用者が更新しない場合には、原則として契約満了日の30日前までに予告するという基準があります。

また、対象となる労働者が雇止めの理由について証明書を請求した場合、使用者にはその証明書を交付するルールがあります。

ただし、個別の契約状況によって扱いは異なります。

「派遣なら必ず30日前」

と単純に考えないでください。

自分が何回契約更新しているのか。

どのくらい継続して勤務しているのか。

更新について契約書にどう書かれているのか。

ここを確認することが重要です。


派遣先での仕事が終了=派遣会社を即退職、ではない

ここは派遣社員にぜひ知っておいてほしいところです。

派遣には、

派遣会社と派遣先との「労働者派遣契約」

と、

派遣会社と派遣社員との「労働契約」

があります。

これは別の契約です。

そのため、

派遣先との派遣契約が終わったからといって、それだけで派遣社員との労働契約を即座に終了できるというものではありません。

特に派遣契約が契約期間の途中で解除された場合には、派遣元には新たな就業機会の確保など雇用安定に向けた対応が求められます。

だから現在の派遣先での仕事が終了すると言われた場合は、

「私と派遣会社との雇用契約はどうなりますか?」

「次の派遣先は紹介してもらえますか?」

と確認してください。


更新されないと言われたら最初にやること

突然、

「次回更新はありません」

と言われると焦ると思います。

しかし、まず状況を整理してください。

最初に確認してほしいのは、

なぜ更新されないのか。

です。

担当者へ、

「今回更新されない理由を教えていただけますか?」

と確認してください。

理由が、

出勤率なのか。

勤務態度なのか。

習熟度なのか。

生産減なのか。

人員削減なのか。

会社方針なのか。

それによって次に取る行動が変わります。


自分の評価について確認する

会社都合と言われた場合でも、

私はもう一つ確認してほしいと思います。

「私自身の勤務評価に問題はありましたか?」

です。

例えば、

「今回は生産減による人員削減で、あなた自身の評価には問題ありません」

と言われたのであれば、必要以上に自分を責める必要はありません。

次の仕事を探すときも、これまでの経験を活かせます。

反対に、

「出勤率について何度か指摘がありました」

と言われたのであれば、次の職場では改善する必要があります。

更新されなかった経験を、

次の職場で同じことを繰り返さないための材料

にしてください。


派遣会社へ次の仕事を相談する

私は契約更新されなかった人に対して、

別の派遣先を紹介する。

同じ会社の別部署を検討する。

次の仕事が決まるまで面談する。

といった対応をしていました。

派遣会社には複数の求人がある場合があります。

現在の派遣先で契約が終わっても、

別の派遣先で働ける可能性があります。

そのため、

「次の仕事を紹介してもらえますか?」

と早めに相談してください。


同じ会社の別部署へ移れることもある

派遣先全体から派遣社員がいなくなるとは限りません。

例えば、

A工程は生産減。

B工程は人手不足。

というケースもあります。

本人の勤務状況や契約条件などにもよりますが、同じ会社の別部署や別工程で働ける可能性もあります。

私は実際にこうした調整を行うこともありました。

だから、

「今の部署で更新されない=会社全体で働けない」

と最初から決めつける必要はありません。


有給休暇についても早めに確認する

契約終了が決まったら、

残っている年次有給休暇

についても派遣会社へ確認してください。

「最後にまとめて考えればいい」

ではなく、早めに確認することをおすすめします。

業務の調整も必要になる場合があるためです。

また、雇用関係がその後どうなるのかによっても状況が変わる可能性があります。

担当者へ、

「有給休暇は何日残っていますか?」

「今後の雇用契約との関係はどうなりますか?」

と確認しておきましょう。


「更新されない」と言われたときに確認したい7項目

私は、少なくとも次の内容を確認してほしいと思います。

①現在の契約満了日はいつか

②更新されない理由は何か

③自分の勤務評価に問題があったのか

④派遣会社との雇用契約はどうなるのか

⑤別の派遣先を紹介してもらえるのか

⑥有給休暇は何日残っているのか

⑦貸与品・退職関係書類など、今後必要な手続きは何か

口頭だけで分からないことがあれば、担当者へ質問してください。

分からないまま最終日を迎えるより、早めに確認した方が次の行動を取りやすくなります。


突然仕事を失う怖さを私は知っている

派遣社員にとって、

仕事がなくなる

というのは大きな問題です。

来月の給与はどうなるのか。

家賃は払えるのか。

家族の生活はどうなるのか。

次の仕事は見つかるのか。

不安になるのは当然だと思います。

だからこそ私は、

普段からできることはやってほしいと思っています。

安定して出勤する。

遅刻しない。

休むときはきちんと連絡する。

安全ルールを守る。

周囲と必要なコミュニケーションを取る。

分からない仕事は確認する。

体調を整えるためにできることをする。

当たり前に見えることですが、

その積み重ねが勤務実績になります。


ただし会社都合まで自分の責任にしない

一方で、どれだけ真面目に働いても契約が更新されないことはあります。

生産減。

派遣人数削減。

正社員の配置。

事業縮小。

会社方針変更。

これらを派遣社員個人がコントロールすることはできません。

その場合まで、

「自分の努力が足りなかった」

と考える必要はありません。

理由を確認して、

次の仕事へ動く。

その方が重要です。


派遣だからこそ「次」を考えておく

私はこれまでの記事でも、

派遣はあくまで働き方を選ぶための一つのツール

だと書いてきました。

今の派遣先がずっと続くとは限りません。

だからこそ、

今の仕事で何を身につけるのか。

次にどんな仕事をしたいのか。

正社員を目指すのか。

資格を取るのか。

別の職種へ進むのか。

時々考えてみてください。

「契約が終わってから考える」

より、

働いている間から次の選択肢を持っておく。

私はそれが派遣という働き方では特に重要だと思っています。


まとめ|派遣の契約更新なし=あなたが悪いとは限らない

派遣の契約が更新されない理由は一つではありません。

私が20年以上派遣業界で働いてきた中では、

出勤率。

勤務態度。

仕事の習熟度。

といった本人の勤務状況が関係するケースがありました。

一方、

生産減。

派遣人数削減。

会社方針変更。

正社員配置。

事業縮小。

など、本人にはどうすることもできないケースもありました。

だから、

「更新されない=自分は仕事ができない」

と決めつけないでください。

まず担当者へ理由を確認してください。

そして、

自分に改善できるところがあるなら改善する。

会社都合なら次の仕事へ動く。

別の派遣先を紹介してもらう。

同じ会社の別部署を相談する。

有給休暇や今後の雇用契約を確認する。

できることはあります。

そして現在働いている人には、

日頃の積み重ねを大切にしてほしい

と思います。

仕事が好きか嫌いか。

会社が自分に合うか合わないか。

それを自分で判断することは悪いことではありません。

ただ、社会の中で働く以上、

連絡する。

ルールを守る。

安全に働く。

体調を整えるためにできることをする。

自分の仕事に責任を持つ。

そうしたプロとしての行動は、次の仕事へ行っても自分自身を助けてくれます。

契約更新されなかったことを、

「終わり」ではなく、次の働き方を考えるタイミング

にしてください。

「派遣で働く完全ガイド|会社選び・職場見学・人間関係・退職まで業界20年以上の経験から解説」

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