【借金700万円】人生が終わったと思った私が、債務整理でやり直すまで|借金実体験①
「借金が増えすぎて、もうどうしたらいいかわからない」
「返しても返しても残高が減らない」
「家族にも相談できない」
「弁護士に相談したいけれど、怖くて行動できない」
もし今、そんな状況にいるなら、この記事を読んでみてください。
私は過去に、借金で何度も苦しんできました。
最初に抱えた借金は、合計で約700万円。
その後、弁護士に依頼して債務整理を経験しました。
ところが、それですべてが終わったわけではありません。
結婚後、家全体の借金が約800万円になり、一度は約200万円まで減らしたものの、退職と独立をきっかけに再び約800万円まで膨らみました。
最終的には自営業を諦め、会社員に戻り、弁護士に依頼して個人再生をすることになります。
私は借金について偉そうなことを言える人間ではありません。
むしろ逆です。
何度も失敗しました。
「もう借金はしない」と思いながら、再び借金を抱えました。
だからこそ、このシリーズでは成功談だけを書くつもりはありません。
なぜ借金が増えたのか。
債務整理をすると何が起きたのか。
借金を減らしたのに、なぜ再び増えてしまったのか。
個人再生をして生活はどう変わったのか。
そして、長い年月を経て再びクレジットカードを作り、住宅ローンを組めるところまで来た経緯。
すべて私自身の実体験をもとに書いていきます。
この記事は「借金は簡単になくなる」と伝えるための記事ではありません。
まして「この方法なら必ず借金を減らせる」という記事でもありません。
借金の状況や収入、資産、家族構成などによって取れる方法は違います。
ただ、一つ伝えたいことがあります。
借金が増えすぎて自分だけではどうにもならないと感じたとき、専門家に相談するという選択肢があることを知ってほしい。
私は、その選択によって状況が大きく変わりました。
私の借金問題は700万円から始まった
私が最初に抱えた借金は、合計で約700万円でした。
700万円。
数字だけを見ると大きな金額です。
しかし、借金というものは、ある日突然700万円になるわけではありません。
少しずつ増えていきます。
最初は「これくらいなら返せる」。
次は「給料が入ったら返そう」。
さらに「今月だけ乗り切れば大丈夫」。
そんなことを繰り返しているうちに、借金の総額そのものを見ることが怖くなっていきました。
借金が少ないうちは、
「あと何万円」
と考えられます。
ところが金額が大きくなってくると、私の場合は、
「毎月いくら払えば今月を乗り切れるか」
ばかりを考えるようになりました。
借金そのものをなくすのではなく、目の前の支払日を乗り越えることが目的になってしまったのです。
これは非常に苦しい状態でした。
借金が増えると「残高を見ること」が怖くなる
今振り返ると、一番よくなかったのは現実を正確に把握しなくなったことです。
借入先はいくつあるのか。
残高はいくらなのか。
毎月いくら返済しているのか。
いつ完済できるのか。
本来なら、ここを把握しなければいけません。
しかし借金が増えてくると、明細を見ること自体が嫌になっていました。
見たところでお金が増えるわけではありません。
だから見ない。
しかし、見なければ状況はさらにわからなくなります。
私の場合、この繰り返しでした。
借金で苦しんでいる人に、今だからこそ伝えたいことがあります。
借金の金額を確認することと、自分自身の価値を評価することは別です。
借金が700万円ある。
これは数字です。
その数字を確認したからといって、あなたという人間の価値が700万円分下がるわけではありません。
まず必要なのは、
「自分はいくら借りているのか」
という事実を確認することです。
私の場合、その金額が約700万円でした。
700万円を自力でどうにかしようとしていた
当時の私は、最初から弁護士に相談したわけではありません。
できることなら、自分で何とかしたいと思っていました。
弁護士に相談するという行動には、大きな心理的ハードルがあったからです。
「怒られるんじゃないか」
「借金した自分が悪いと言われるんじゃないか」
「会社に知られるんじゃないか」
「家族に知られるんじゃないか」
「弁護士費用なんて払えない」
いろいろなことを考えました。
しかし、借金は考えているだけでは減りません。
返済日も待ってくれません。
そんな状況の中で、私に一つの転機が訪れました。
会社の福利厚生に「弁護士相談」があった
きっかけになったのは、勤務していた会社の福利厚生でした。
そこに弁護士へ相談できる制度があったのです。
今考えると、この制度を利用したことが最初の大きな分岐点だったと思います。
自分から法律事務所を探して電話する勇気はありませんでした。
しかし「会社の福利厚生として相談できる」という入口があったことで、ようやく専門家に相談することができました。
借金について人に話すのは簡単ではありません。
700万円という金額を口にすることにも抵抗がありました。
それでも相談しました。
そして弁護士に依頼し、債務整理をすることになります。
債務整理によって約700万円から約200万円へ
私の場合、弁護士に依頼して債務整理を行った結果、約700万円あった借金は約200万円まで減りました。
さらに、約180万円の返金もありました。
これは、あくまで当時の私の契約状況や取引履歴などをもとに手続きをした結果です。
「700万円が必ず200万円になる」
「債務整理をすれば必ず返金される」
という意味ではありません。
ここは非常に重要です。
現在借金を抱えている人が私と同じ結果になるとは限りません。
だからこそ、インターネット上の体験談だけで判断するのではなく、実際の契約状況を専門家に確認してもらう必要があります。
それでも、当時の私にとって、
700万円 → 約200万円
という変化は非常に大きなものでした。
「これなら返せるかもしれない」
初めてそう思える金額になったのです。
借金が減った。でも、すべてが元通りになったわけではない
債務整理をすれば、翌日から人生が全部元通りになる。
そんなことはありませんでした。
私の場合、その後しばらく新たな借入れやクレジットカードの作成ができない時期が続きました。
約4年間、借金やクレジットカードを利用できない状態を経験しました。
一般的には「ブラックリストに載った」と表現されることがあります。
ただし、実際に「ブラックリスト」という名簿が存在するという意味ではありません。
クレジットやローンなどに関する信用情報が信用情報機関に登録され、それを金融機関などが審査時に確認する仕組みがあります。
そのため、債務整理などを経験すると、新しいクレジットカードやローンの審査に影響する場合があります。
私の場合は約4年でした。
クレジットカードがない生活で気づいたこと
当時は不便でした。
今のようにキャッシュレス決済が当たり前ではなかったとしても、クレジットカードが必要になる場面はあります。
「カードが作れない」
という事実を突きつけられると、債務整理をしたことを改めて実感します。
しかし、悪いことばかりではありませんでした。
カードを使えない。
新たに借りられない。
つまり、
持っているお金の中で生活するしかない。
これは、私にとってお金との付き合い方を見直す期間になりました。
借金をしていた頃の私は、
「必要だから買う」
「あとで払えばいい」
という考え方になっていた部分がありました。
しかし、カードが使えなくなれば、
「今、本当に必要なのか」
を考えなければなりません。
現金がなければ買えない。
非常にシンプルです。
不便ではありましたが、借金中心になっていた金銭感覚を修正する時間でもあったと思います。
それでも私は、もう一度借金をすることになる
ここまで読んだ人なら、
「700万円の借金で苦しんだのだから、もう借金はしなかっただろう」
と思うかもしれません。
私もそう思っていました。
しかし、人生はそんなに単純ではありませんでした。
その後、私は結婚します。
そして生活環境も大きく変わりました。
家族ができれば当然、支出も変わります。
生活費。
車。
クレジットカード。
さまざまな支払いが積み重なっていきました。
そして気づいたときには、
家全体で約800万円の借金
を抱えることになっていました。
クレジットカードの残債や車のローンなどです。
特にクレジットカードの残債の多くは、ぜいたく品を買うためのものではありませんでした。
生活費です。
ここが、借金問題の怖いところだと思っています。
「ぜいたくをやめれば解決する」とは限らない
借金という言葉を聞くと、
「ギャンブルをしたのでは?」
「ブランド品を買ったのでは?」
「遊びすぎたのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
もちろん、借金の理由は人によって違います。
しかし、私の場合、二度目の大きな借金では生活費の影響がかなりありました。
収入より支出が多い。
その差額をカードで補う。
翌月、カードの支払いが来る。
その支払いによって手元のお金が減る。
足りない生活費をまたカードで補う。
こうして、
生活費不足 → カード利用 → 翌月の支払い増加 → さらに生活費不足
という循環ができます。
一度この状態になると、単純な節約だけでは追いつかない場合があります。
だからこそ、まず数字を把握する必要があります。
800万円から400万円、そして200万円まで返した
私は何もしなかったわけではありません。
親にもお金を借りました。
そして家全体で約800万円あった借金を、まず約400万円まで減らしました。
その後も地道に返済を続け、最終的には約200万円まで減らすことができました。
あと200万円。
ここまで来れば、ゴールが見えてきます。
「今度こそ終わらせられる」
そう思いました。
しかし、ここで私の人生にもう一つ大きな変化が起きます。
退職です。
私は会社を辞め、自分で仕事をする道を選びました。
独立するにはお金が必要でした。
準備資金。
運営資金。
生活を維持するためのお金。
売上が思ったように立たなければ、当然、手元のお金は減っていきます。
そして、
200万円まで減らしていた借金が、
再び、
約800万円まで膨らみました。
「また800万円」だった
一度700万円の借金を経験した。
債務整理もした。
借金ができない期間も経験した。
その後、家全体で800万円になった借金を200万円まで減らした。
それなのに、また800万円。
自分でも、
「何をやっているんだ」
と思いました。
借金は、一度整理しただけで「二度と起こらない問題」になるとは限りません。
借金が生まれる原因まで変えなければ、同じことを繰り返す可能性があります。
私の場合、二度目は独立という大きな判断も影響しました。
もちろん独立そのものが悪いわけではありません。
問題は、
売上が想定を下回ったときに、どこまで耐えられるのか。
撤退する基準を決めていたのか。
生活費と事業資金をどこまで管理できていたのか。
という部分です。
当時の私には、それが十分ではありませんでした。
自営業を諦め、会社員に戻った
最終的に、私は自営業を諦めました。
そしてサラリーマンに戻ります。
会社員になれば毎月給料が入ります。
これで借金も返せる。
そう思いました。
ところが、約800万円まで増えてしまった借金は簡単には減りませんでした。
給料が入る。
返済する。
生活費を払う。
手元のお金が減る。
また次の給料日まで耐える。
この繰り返しです。
借金を返すために働いているような感覚になっていました。
ここで私は、もう一度専門家を頼ることにしました。
二度目は「個人再生」を選択した
二度目に弁護士へ相談したとき、私が利用することになったのが個人再生という手続きでした。
個人再生は裁判所を利用する法的な手続きです。
一定の要件を満たし、裁判所から認められた再生計画に基づいて返済していく仕組みがあります。
私の場合、弁護士に依頼して手続きを進めました。
そして、ここで大きな助けになったのが、
法テラス
でした。
「弁護士に相談するお金がない」という人へ
借金で苦しんでいるとき、
「弁護士に相談したほうがいい」
と言われても、
「その弁護士に払うお金がないんだよ」
と思う人もいるでしょう。
私もそうでした。
そこで知っておいてほしいのが法テラスです。
法テラスには、一定の収入・資産などの条件を満たす人を対象にした無料法律相談や、弁護士・司法書士費用などの立替制度があります。
誰でも無条件で無料になるわけではありません。
審査や条件があります。
しかし、
「お金がないから専門家に相談できない」
と思い込んでいる人は、一度制度を確認してみる価値があります。
私自身も法テラスを利用して弁護士へ相談し、個人再生の手続きを進めました。
約800万円の借金が約250万円に
個人再生を行った結果、私の場合、
約800万円 → 約250万円
となりました。
そして私は、その約250万円を5年間かけて返済しました。
もちろん、この数字も私自身のケースです。
個人再生をすれば誰でも800万円が250万円になるわけではありません。
借金額、財産、収入、債務の内容などによって結果は異なります。
それでも私にとって、250万円という金額は、
「ようやくゴールが見える」
と思える数字でした。
毎月返す。
また翌月も返す。
それを続ける。
派手な方法ではありません。
借金が突然ゼロになったわけでもありません。
5年間、返しました。
そして長い「信用を取り戻す時間」が始まった
返済が終わったからといって、すぐにクレジットカードを自由に作れるようになったわけではありませんでした。
私の場合、個人再生後、長期間にわたってクレジットカードやローンを利用しにくい状態を経験しました。
実際に再びクレジットカードを作れるようになるまで、私の場合は約8年かかりました。
ここも「個人再生をすると必ず8年間カードが作れない」という意味ではありません。
信用情報の登録期間や金融機関の審査は、それぞれ異なります。
これは、あくまで私が実際に経験した期間です。
そして約8年後。
私は再びクレジットカードを作ることができました。
さらにその後、
住宅ローンの審査も通るようになりました。
700万円の借金から始まり、
債務整理。
約4年間カードが作れない生活。
結婚。
家全体で800万円の借金。
400万円。
200万円。
独立。
再び800万円。
自営業から撤退。
会社員へ復帰。
個人再生。
250万円。
5年間の返済。
そして長い時間を経てクレジットカードを再び持ち、住宅ローンを利用できるところまで来ました。
振り返れば、本当に長い時間でした。
今、借金で苦しんでいる人に伝えたいこと
私は「借金を簡単に解決する方法」を知りません。
そんな方法があるとも思っていません。
私自身、何度も失敗しました。
だから言えるのは、もっと単純なことです。
一人で抱え込んで、何もしない時間を長くしないでほしい。
まず紙でもスマートフォンでも構いません。
次の数字を書き出してみてください。
・借入先
・借入残高
・毎月の返済額
・金利
・毎月の手取り収入
・家賃や住宅費
・車の支払い
・生活費
・その他の固定費
そして、
「毎月いくら残るのか」
を確認します。
もし、
「返済すると生活できない」
「借金を返すために別のところから借りている」
「もう自分では整理できない」
という状態なら、専門家への相談を検討してください。
弁護士への相談は、負けではありません。
少なくとも私にとっては、
現実を直視するための行動でした。
借金700万円のときもそうでした。
800万円まで再び膨らんだときもそうでした。
自分だけでどうにもできなくなったところから状況を変えるきっかけになったのは、
「相談する」
という行動でした。
借金問題は「金額」だけでは終わらない
このシリーズで本当に伝えたいのはここです。
借金700万円が200万円になった。
800万円が250万円になった。
数字だけを見れば、
「よかったじゃないか」
と思うかもしれません。
しかし、本当の問題はその後でした。
なぜ借金が増えたのか。
ここを変えなければ、同じことを繰り返します。
実際、私は繰り返しました。
一度目の借金問題を経験したにもかかわらず、二度目には800万円まで増やしてしまった。
だからこのシリーズでは、債務整理や個人再生の話だけではなく、
「なぜ借金が増えてしまったのか」
「なぜ一度整理したのに再び借金をしたのか」
「家計をどう考えるようになったのか」
「信用を取り戻すまで何をしたのか」
というところまで書いていきます。
最後に
もし今、
「借金が多すぎて人生が終わった」
と思っている人がいるなら、私の経験を一つの事例として知ってください。
私は約700万円の借金を抱えました。
債務整理をしました。
その後、再び約800万円の借金を抱えました。
自営業もうまくいかず、会社員に戻りました。
そして個人再生をしました。
約250万円を5年間返済しました。
クレジットカードを持てない長い期間も経験しました。
それでも年月が経ち、再びクレジットカードを作ることができました。
そして住宅ローンも利用できるようになりました。
もちろん、誰もが私と同じ経過になるとは限りません。
だから、
「私と同じことをしてください」
とは言いません。
伝えたいのは、
自分だけで解決できないときには、相談できる場所がある。
ということです。
借金で頭の中がいっぱいになっていると、視野が狭くなります。
明日の支払い。
次の給料。
カードの引き落とし。
督促。
そんなことばかり考えてしまいます。
でも、本当に必要なのは、
「次の支払いをどう乗り切るか」
だけではなく、
「この状態そのものをどう終わらせるか」
を考えることなのかもしれません。
私はそれに気づくまで、ずいぶん遠回りをしました。
だから、この実体験を書いています。
借金を推奨するためでもありません。
債務整理を簡単に勧めるためでもありません。
借金で苦しみ、どうしていいかわからなくなっている人が、
「相談するという方法もあるんだ」
と気づくきっかけになれば、それで十分です。
次回は、
「なぜ借金700万円まで膨らんだのか?借金している本人が気づけなかったこと」
について、さらに詳しく書きます。
借金は突然700万円になるわけではありません。
そこには、少しずつ感覚が変わっていく過程がありました。
第2回では、私自身が借金の中にいたときには見えていなかった「借金が増えていく仕組み」を、実体験から振り返ります。
※この記事は筆者個人の実体験をもとにしたものであり、特定の債務整理方法や法律上の手続きを推奨するものではありません。債務整理・個人再生などの結果や信用情報への影響は、契約内容、借入状況、資産・収入などによって異なります。具体的な判断については、弁護士・司法書士、法テラスなどの専門窓口へご相談ください。
