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【借金700万円】なぜここまで増えた?借金している本人には見えなかったこと|借金実体験②

「最初から700万円も借りるつもりだったんですか?」

私の借金が約700万円あったと聞けば、そう思う人もいるかもしれません。

でも、最初から、

「700万円借りよう」

と思っていたわけではありません。

気づいたときには、借金の合計が約700万円になっていました。

そして今振り返ってみると、借金が増えていく途中には大きな問題がありました。

それは、

借金の総額ではなく「今月をどう乗り切るか」ばかり考えるようになっていたことです。

返済日が来る。

支払う。

お金が足りなくなる。

次の給料日を待つ。

そして、また支払いが来る。

この繰り返し。

借金が増えていることはわかっている。

でも、正確にいくらあるのかを見るのが怖い。

そんな状態でした。

今回は全5回シリーズの第2回。

約700万円の借金を抱えた私自身の経験から、

「なぜ借金は、自分でも気づかないうちに大きくなってしまうのか」

について書いていきます。

これは「こうすれば借金が必ず解決する」という記事ではありません。

私自身の失敗と実体験です。

今、借金で苦しんでいる人。

毎月の支払いで頭がいっぱいになっている人。

借金がいくらあるのか確認することさえ怖くなっている人。

そんな人に読んでもらえればと思います。


前回までの話|私の最初の借金は約700万円だった

第1回では、私が経験した借金問題の全体像を書きました。

最初に抱えた借金は、

合計約700万円。

その後、勤務していた会社の福利厚生に弁護士相談があったことをきっかけに、弁護士へ相談しました。

そして債務整理を依頼。

私の場合、約700万円あった借金が約200万円まで減りました。

さらに、当時の取引状況などから約180万円の返金もありました。

その後、私の場合は約4年間、新たな借入れやクレジットカードの作成ができない期間を経験しました。

ここだけを見ると、

「700万円が200万円になったのなら、よかったじゃないか」

と思うかもしれません。

確かに、金額だけを見れば大きく状況は変わりました。

しかし、本当に考えなければいけなかったのは、

「なぜ700万円まで借金が増えてしまったのか?」

という部分でした。

借金を減らすことと、

借金が増える原因をなくすこと。

この二つは、同じではありません。

私は後になって、そのことを思い知らされることになります。


借金700万円は、突然できたわけではない

借金というと、

「一気に大金を借りた」

というイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし少なくとも私の場合、気づいたら大きな金額になっていました。

借金がまだ少ない段階では、

「これくらいなら返せる」

と思います。

そして返済します。

またお金が必要になる。

借りる。

また返済する。

この繰り返しです。

重要なのは、

「借りた金額」ではなく「借金残高」が増えていること。

ところが当時の私は、そこを正面から見られていませんでした。

頭の中を占めていたのは、

「次はいくら払わないといけないのか」

「給料日までいくら残っているのか」

「今月は乗り切れるのか」

という目の前の問題です。

長期的に借金をなくすことより、

次の支払日を乗り越えること。

それが最優先になっていました。


借金で本当に怖いのは「慣れ」かもしれない

最初にお金を借りたときには抵抗があります。

「借金をしてしまった」

という感覚があります。

ところが、それが何度も続くと感覚が少しずつ変わっていきます。

借りる。

返す。

また借りる。

この行動が日常の中に入ってきます。

すると、

「借金がある状態」が普通になってしまう。

私の場合、ここが非常に危険だったと思っています。

たとえば10万円の借金が20万円になれば、

「倍になった」

と感じるでしょう。

ところが数百万円という借金を抱えている状態では、数万円、数十万円という増加に対する感覚が鈍くなることがあります。

もちろん、当時の私自身がそうだったという話です。

そして気づいたときには、

約700万円。

数字だけを見れば異常事態です。

でも、その中にいる本人にとっては、ある日突然起きた異常事態ではありません。

毎月の積み重ねの結果です。

だからこそ、気づきにくかったのだと思います。


「今月払えた」が安心材料になっていた

当時を振り返って、もう一つ大きかったと思うことがあります。

それは、

「今月も支払いができた」ことで安心してしまうことです。

借金がある。

でも返済日は守れた。

すると、

「まだ大丈夫」

と思います。

ところが、本当に確認しなければいけないのは、

返済した後、借金全体がどうなっているのか。

です。

たとえば返済したとしても、生活費が足りなくなって再び借入れをすれば、家計全体では改善していない可能性があります。

私は後に、結婚後の借金でも同じような問題を経験しました。

生活費が足りない。

クレジットカードを使う。

翌月に支払いが来る。

その支払いによって生活費が不足する。

またカードを使う。

こうなると、

「返済できている=借金が減っている」

とは限りません。

ここは、借金で苦しんでいた頃の私がもっと早く理解すべきだったことです。


借金の総額を見るのが怖かった

借金が増えてくると、私は数字を見ること自体が嫌になりました。

残高を確認したところで借金が消えるわけではありません。

むしろ、

「こんなにあるのか……」

と落ち込むだけです。

だから見たくない。

これは一時的には楽です。

しかし、現実が変わったわけではありません。

むしろ問題なのは、

見ないことで正確な状況がわからなくなることです。

借入先が複数ある。

それぞれに返済日がある。

残高がある。

利息がある。

毎月の返済額がある。

そこに家賃や食費、光熱費など生活に必要なお金もあります。

これらを一つずつではなく、

家計全体として見る必要があります。

しかし当時の私は、

「この会社に今月○万円」

「次はこっちに○万円」

というように、一つ一つの支払いを乗り越えることばかり考えていました。

全体を見る余裕がなくなっていたのです。


借金で苦しいときほど「総額」を書き出したほうがいい

これは現在の私が、当時の自分に言いたいことです。

怖くても、

一度全部書き出す。

これが重要です。

たとえば、こんな形です。

【借入状況】

借入先A
残高:○○万円
毎月返済:○万円

借入先B
残高:○○万円
毎月返済:○万円

クレジットカードC
残高:○○万円
毎月支払い:○万円

自動車ローン
残高:○○万円
毎月返済:○万円

合計
借金:○○万円
毎月返済:○○万円

次に家計を書きます。

【毎月のお金】

手取り収入:○○万円

家賃・住宅費:○万円
食費:○万円
水道光熱費:○万円
通信費:○万円
保険:○万円
車関連:○万円
その他生活費:○万円
借金返済:○万円

そして、

収入 − 生活費 − 返済額

を計算します。

残るのか。

ゼロなのか。

マイナスなのか。

ここを見る。

借金で苦しくなっているとき、この計算結果を見るのは怖いかもしれません。

このくらい知ってるよって思う方も多いいと思います。私もそうでした・・・

でも、現実は仕方ない・・これしかない・・・が続いていき結果を考えないようにしてました。

しかし、

「なんとなく苦しい」と「毎月5万円足りない」では、問題の見え方がまったく違います。

数字にすると、初めて対策を考えられるようになります。


「返済のための借入れ」になっていないか

特に注意したほうがいいと私が思うのは、

借金を返すことで生活費が足りなくなり、再び借りる状態です。

これは私自身、後の借金問題でも経験することになります。

たとえば、

給料が入る

返済する

生活費が不足する

カードや借入れを利用する

翌月の支払いが増える

また生活費が不足する

この循環です。

一見すると返済しています。

だから、

「自分はちゃんと返している」

と思ってしまいます。

でも家計全体を見ると、借金が減っていない。

あるいは増えている。

ここまで来ると、

「もっと節約すればいい」

だけでは解決できないケースもあります。

だから、自分だけで判断しないことも重要です。


私を救ったのは「相談する入口」があったこと

私の場合、大きな転機になったのは会社の福利厚生でした。

勤務先に弁護士へ相談できる制度がありました。

もしこの制度がなかったら、

私はさらに相談を先延ばしにしていたかもしれません。

弁護士に相談する。

今なら普通に書けます。

しかし当時は怖かった。

「こんな借金を作った自分が悪い」

という気持ちもありました。

弁護士事務所に電話すること自体にも抵抗がありました。

そして何より、

借金が700万円あるという事実を他人に話さなければならない。

それが嫌でした。

でも、相談しなければ状況は変わりませんでした。

結果として私は弁護士に依頼し、債務整理をすることになります。


私の場合、700万円が約200万円になった

弁護士へ依頼した結果、私の場合は約700万円あった借金が約200万円まで減りました。

さらに約180万円の返金もありました。

ここは誤解してほしくない部分なので、もう一度書きます。

債務整理をすれば700万円が200万円になるわけではありません。

また、現在手続きをすれば誰でも返金が発生するわけでもありません。

私の場合は、当時の契約内容や取引履歴などをもとに手続きをした結果として、このようになりました。

借金額、取引期間、契約内容などは人によって違います。

だから、

「自分はいくら減るのだろう?」

という疑問について、私の経験だけから答えることはできません。

そこは専門家に確認する必要があります。

ただ、私にとって大きかったのは、

自分一人ではどうにもならなかった状況に、専門家が入ったこと。

でした。


約4年間、クレジットカードを作れなかった

債務整理後、すべてが元通りになったわけではありません。

私の場合、その後約4年間、借金やクレジットカードの利用ができない時期を経験しました。

一般的には、

「ブラックリストに入った」

と言われる状態です。

ただし「ブラックリスト」という名前の名簿があるわけではありません。

クレジットやローンの契約・支払状況などを扱う信用情報機関があり、債務整理などに関連する情報が一定期間登録されることがあります。

そして金融機関やカード会社などは審査の際に信用情報を確認します。

そのため、新しいカードやローンの審査に影響することがあります。

私の場合、実際に約4年間カードを作れませんでした。

当時は不便でした。

でも、今振り返ると、

「借りられない」という環境が、自分のお金の使い方を考え直す時間にもなった

と思っています。


ここで終わっていれば、きれいな成功談だった

700万円。

弁護士に相談。

債務整理。

約200万円。

返済。

借金から立ち直った。

これで終われば、とてもわかりやすい話です。

でも、私の借金問題は終わりませんでした。

私はその後、結婚しました。

生活環境が変わります。

家族としての支出が増えます。

そして、

家全体で約800万円の借金

を抱えることになります。

クレジットカードの残債。

車のローン。

そしてクレジットカードの残債の多くは、

生活費でした。

一度700万円の借金で苦しんだ人間が、

なぜ再び800万円もの借金を抱えるのか。

自分でも、

「一度あれだけ苦労したのに」

と思います。

しかし、これが私の実体験です。


一度借金を整理しても「原因」が残っていれば終わらない

私が自分の経験から最も強く感じているのは、

借金の金額を減らすことだけでは、本当の解決にならない場合がある

ということです。

借金ができた原因。

家計。

収入。

支出。

カードとの付き合い方。

生活環境。

大きな買い物。

仕事。

将来への見通し。

こうしたものまで考えなければならない。

私は最初の借金問題で、

「借金を減らす」

ことはできました。

でも、

「なぜ自分は借金を増やしてしまったのか」

という部分まで十分に向き合えていなかったのだと思います。

その結果、私は再び大きな借金を経験しました。


借金で苦しんでいる人に、まずやってほしいこと

私は弁護士ではありません。

だから、

「あなたは債務整理をするべきです」

「個人再生をしてください」

とは言えません。

人によって状況が違うからです。

でも、経験者として一つだけ言えることがあります。

現状を数字にしてください。

怖くても、

借入先。

借入残高。

毎月の返済額。

毎月の手取り。

生活費。

固定費。

全部書き出す。

そして、

「返済した後、生活費はいくら残るのか?」

を確認してください。

もし、

返済すると生活できない。

生活費をカードで補っている。

借金返済のために別の借入れをしている。

何社から借りているのかわからなくなっている。

返済日が怖くて仕方がない。

こうした状況なら、

一人だけで抱え込まない。

専門家や公的な相談窓口へ相談するという選択肢があります。

私自身、それによって状況が変わりました。


借金の数字と、自分自身を一緒にしない

借金があると、

「自分はダメな人間なんじゃないか」

と思ってしまうことがあります。

私も借金700万円という数字を前にして、

自分がしてきたことを何度も考えました。

でも、

700万円というのは、

借金の金額です。

あなた自身の価値を示す数字ではありません。

重要なのは、その数字をどうするかです。

見ないままにするのか。

一度全部確認するのか。

相談するのか。

家計を変えるのか。

必要なら専門家の力を借りるのか。

過去に戻ることはできません。

でも、

今日の数字を確認することはできます。

私の場合、そこから借金問題と向き合うことが始まりました。


第2回まとめ|「まだ払えている」は「大丈夫」とは限らない

今回、一番伝えたかったのはここです。

私は約700万円まで借金が増えました。

でも、その途中で毎日、

「700万円の借金を作っている」

という感覚があったわけではありません。

目の前の支払いを乗り越える。

給料日を待つ。

また払う。

その繰り返しでした。

だからこそ、

借金で怖いのは「まだ払えているから大丈夫」と思ってしまうことなのかもしれません。

見るべきなのは、

「今月払えたか」

だけではありません。

借金全体が減っているのか。

ここです。

もし1年前より借金が増えている。

返済後の生活費をカードで補っている。

借入先が増えている。

借金総額を確認するのが怖くなっている。

そんな状態なら、一度立ち止まって数字を確認してみてください。

私が700万円の借金から学んだ最初の教訓は、

「見たくない数字ほど、見なければ何も始まらない」

ということでした。

しかし私の場合、これで終わりません。

一度目の債務整理を経験した後、

私は結婚しました。

そして家全体の借金は、

約800万円。

そこから親にもお金を借り、地道に返済して、

800万円 → 400万円 → 約200万円。

今度こそ借金生活から抜け出せる。

そう思いました。

ところが私は会社を退職し、独立します。

その結果、

200万円まで減らした借金が、再び約800万円まで膨れ上がりました。

なぜ、一度700万円の借金で苦しんだ人間が、また800万円まで借金を増やしてしまったのか。

次回は、そこから逃げずに書きます。

次回

【借金実体験③】一度は200万円まで返した。それなのに再び800万円へ|結婚・生活費・独立で起きたこと

借金で本当に怖かったのは、一度失敗したことではありませんでした。

「もう大丈夫」と思った後に、同じ問題が別の形で戻ってきたことでした。

次回へ続きます。


※この記事は筆者自身の実体験をもとにした内容です。特定の債務整理方法、借入れ、法律上の手続き等を推奨するものではありません。債務整理の方法や信用情報への影響などは個々の状況によって異なります。具体的な借金問題については、弁護士・司法書士、法テラスなど適切な専門窓口への相談をご検討ください。

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